副鼻腔炎
ウイルスや細菌による急性上気道炎(風邪)に続いて、鼻腔周囲にある副鼻腔の粘膜に炎症が起こった状態を言います。急性期のほとんどは4週間前後の治療で治ってしまいますが、完全に治さないと慢性副鼻腔炎(蓄膿)に移行して、場合によっては手術が必要になることもあります。他に虫歯からおこる歯性上顎洞炎や、カビの感染による真菌性上顎洞炎などがあります。
症状
風邪を引いた後等に、
◆黄色い臭いのある鼻汁、後鼻漏(のどへ流れて咳き込む)、鼻閉、匂いがわからない
◆頭の痛みや重い感じ、眼の奥、頬、歯の痛み
等の症状がでてきます。
治療法
1)薬の内服
◆抗生剤(慢性副鼻腔炎の場合は、マクロライド系の抗生物質を通常の半量で2,3ヶ月続ける)
◆蛋白分解酵素(膿の排泄目的)
◆消炎鎮痛剤(炎症や痛みを抑える)
◆抗アレルギー薬(アレルギー性鼻炎を合併していることも多い。鼻粘膜の腫脹を抑え、膿を排泄しやすくする)など
2)鼻洗浄/鼻のネブライザー
鼻処置をして鼻汁をきれいに取ってから、鼻洗浄をした後、霧状の薬を吸入し、直接鼻の粘膜に浸透させます。